アカトンボとミノムシを見る機会が減った理由
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アカトンボとミノムシ。
どちらも子供のころは、よく見かけたものですが、最近まるで見かけなくなりました。
気になったので調べてみたところ、それぞれに驚きの理由があったのです。
では、まずミノムシのお話しから。

90年代末頃からめっきり見かけなくなったミノムシさん。その原因はなんと寄生バエの“オオミノガヤドリ”。
ミノムシの食害対策に、中国から輸入されたこの寄生バエが、凄まじい勢いでミノムシを駆逐していたのです。
そのせいで、いまやミノムシは絶滅危惧種に指定されています。
オオミノガヤドリの寄生方法はいたってシンプル。葉と一緒に極小の卵をミノムシに食べさせるというもの。
そうして、ミノムシの中で孵った寄生バエは、ミノムシを体内から食らいつくしてしまうのです。
このハエ、なんとミノムシ一匹を触媒に10匹ほど生まれます。
ミノムシからしたら、たまったものではありません。
全てのミノムシが↓の彼くらい強ければ話は別だったでしょうが…。

冗談はさておき、人間のエゴが原因でミノムシが絶滅の危機にあるのは確かです。
人間の都合で環境・生態を破壊し、その結果、さらなる環境異変をもたらした例はたくさんありますが、
このミノムシの件もその一例と言えるでしょう。
「ミノムシが減りオオミノガヤドリが増えた事で、影響をうけたものにはどんなものがあるのか?」
それは私にはわかりませんが、バタフライエフェクトもかくやという形で、私たちの知らないところで大事になっていかない事を願うばかりです。
では、次にアカトンボのお話し。

アカトンボ(アキアカネ)が減った理由。それは、農薬だそうです。
石川県立大学の上田哲行教授という方の調査によると、
そもそもアカトンボが急激に姿を消したのは’00年前後のことで、
その頃から、使われだした農薬が原因であるとのこと。
どんな農薬かと言うと、それ以前の農薬は、田植え後に空中散布し殺虫するタイプだったのに対し、
新農薬は土に吸収させ、その土で育った作物を食べた虫を殺すという方式のもの。
その特徴から、農薬成分が環境に撒き散らされないため、エコ農薬と呼ばれています。
で、このエコ農薬に含まれるフィプロニルという成分をアカトンボの幼虫が摂取すると、
なんとその幼虫のうち、実に7割が羽化することが出来なくなってしまうというのです。
つまりアカトンボが見られない地域は、このエコ農薬がよく使われていると言う事になります。
お百姓さんにしてみれば、農薬散布の手間が省けるまさにエコ農薬ですが、
一般の方にとっては、“エコ=エコロジー(ecology)地球にやさしい”が一般的に浸透している以上、まさか“エコノミー(economy)”のほうだとは思わない“勘違いを誘発する代物”。
その語感だけで“地球に優しいと考え良い事をしてる”と思い使う人たちも、中にはいらっしゃるでしょう。
お百姓さんの苦労を思うと「使うな」とはとても言えませんが、
それでも日本の原風景が失われていくかと思うと個人的には悲しい限りです。
こちらも今後の環境への影響がなければいいのですが・・・。
願わくば、どちらの虫も絶滅を免れ、かつての興隆をとりもどしてくれればいいのですが。
ここまで人間の手であれてしまった以上、人間の手で保護、繁殖を図らないと難しいでしょう。
本当に恐ろしい話しですね。
どちらも子供のころは、よく見かけたものですが、最近まるで見かけなくなりました。
気になったので調べてみたところ、それぞれに驚きの理由があったのです。
では、まずミノムシのお話しから。

90年代末頃からめっきり見かけなくなったミノムシさん。その原因はなんと寄生バエの“オオミノガヤドリ”。
ミノムシの食害対策に、中国から輸入されたこの寄生バエが、凄まじい勢いでミノムシを駆逐していたのです。
そのせいで、いまやミノムシは絶滅危惧種に指定されています。
オオミノガヤドリの寄生方法はいたってシンプル。葉と一緒に極小の卵をミノムシに食べさせるというもの。
そうして、ミノムシの中で孵った寄生バエは、ミノムシを体内から食らいつくしてしまうのです。
このハエ、なんとミノムシ一匹を触媒に10匹ほど生まれます。
ミノムシからしたら、たまったものではありません。
全てのミノムシが↓の彼くらい強ければ話は別だったでしょうが…。

冗談はさておき、人間のエゴが原因でミノムシが絶滅の危機にあるのは確かです。
人間の都合で環境・生態を破壊し、その結果、さらなる環境異変をもたらした例はたくさんありますが、
このミノムシの件もその一例と言えるでしょう。
「ミノムシが減りオオミノガヤドリが増えた事で、影響をうけたものにはどんなものがあるのか?」
それは私にはわかりませんが、バタフライエフェクトもかくやという形で、私たちの知らないところで大事になっていかない事を願うばかりです。
では、次にアカトンボのお話し。

アカトンボ(アキアカネ)が減った理由。それは、農薬だそうです。
石川県立大学の上田哲行教授という方の調査によると、
そもそもアカトンボが急激に姿を消したのは’00年前後のことで、
その頃から、使われだした農薬が原因であるとのこと。
どんな農薬かと言うと、それ以前の農薬は、田植え後に空中散布し殺虫するタイプだったのに対し、
新農薬は土に吸収させ、その土で育った作物を食べた虫を殺すという方式のもの。
その特徴から、農薬成分が環境に撒き散らされないため、エコ農薬と呼ばれています。
で、このエコ農薬に含まれるフィプロニルという成分をアカトンボの幼虫が摂取すると、
なんとその幼虫のうち、実に7割が羽化することが出来なくなってしまうというのです。
つまりアカトンボが見られない地域は、このエコ農薬がよく使われていると言う事になります。
お百姓さんにしてみれば、農薬散布の手間が省けるまさにエコ農薬ですが、
一般の方にとっては、“エコ=エコロジー(ecology)地球にやさしい”が一般的に浸透している以上、まさか“エコノミー(economy)”のほうだとは思わない“勘違いを誘発する代物”。
その語感だけで“地球に優しいと考え良い事をしてる”と思い使う人たちも、中にはいらっしゃるでしょう。
お百姓さんの苦労を思うと「使うな」とはとても言えませんが、
それでも日本の原風景が失われていくかと思うと個人的には悲しい限りです。
こちらも今後の環境への影響がなければいいのですが・・・。
願わくば、どちらの虫も絶滅を免れ、かつての興隆をとりもどしてくれればいいのですが。
ここまで人間の手であれてしまった以上、人間の手で保護、繁殖を図らないと難しいでしょう。
本当に恐ろしい話しですね。
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