タイトル:
ラブコメ今昔 出版社:
角川書店レーベル:
角川文庫著者:
有川浩(代表作:「
図書館戦争
」、「
阪急電車
」)
イラスト:徒花スクモ
ジャンル:
ラブコメ全1巻。
内容:突っ走り系広報自衛官の女子が鬼の上官に情報開示を迫る、「奥様のナレソメ」。双方一歩もひかない攻防戦の行方は?(『
ラブコメ今昔』)。
出張中新幹線の中で釣り上げた、超かわいい年下の彼は自衛官。遠距離も恋する二人にはトキメキの促進剤。けれど…(『軍事とオタクと彼』)。
「広報官には女たらしが向いている」と言われつつも彼女のいない政屋一尉が、仕事先で出会ったいい感じの女子。だが現場はトラブル続きで…(『広報官、走る!』)。
旦那がかっこいいのはいいことだ。旦那がモテるのもまあまあ赦せる。しかし今度ばかりは洒落にならない事態が(『青い衝撃』)。
よりによって上官の愛娘と恋に落ちてしまった俺。彼女への思いは真剣なのに、最後の一歩が踏み出せない(『秘め事』)。
「
ラブコメ今昔」では攻めに回った元気自衛官、千尋ちゃんも自分の恋はいっこうにままならず…(『ダンディ・ライオン―または
ラブコメ今昔イマドキ編』)。
の全6編で構成された短編集!
感想:自衛隊成分が多くて、恋愛要素がかすみ気味ですが、でもジャンルとしてはやっぱり恋愛モノです。
なんというか
有川浩の自衛隊好きが全開になった短編集ではないかと。
自衛隊が好きな人にはお勧めですが、恋愛部分に期待して読むと肩透しを食らうと思います。
あくまで“
自衛隊の恋愛”である事を念頭に置いて手にお取りください。
あと、「
ラブコメ今昔」となっていますが、コメディ要素は感じませんでした。
面白い所としては、「自衛隊ってそうなんだ」とあまり知ることの無い“自衛隊”について知る事ができるとこだと思います。何度か「へぇ~」と思う部分がありました。
作者のあとがきによると取材したとの事なので、脚色はあると思いますが、ほとんど事実と考えて読んでいいと思います。