タイトル:
紅出版社:
集英社レーベル:
スーパーダッシュ文庫著者:
片山憲太郎(代表作:「
紅」、「
電波的な彼女」)
イラスト:
山本ヤマト(代表作:「
紅
」、「
終わりのセラフ
」)
ジャンル:
青春・
シリアス・
サスペンス・
アクション1巻以下続刊。
内容:五月雨荘に住む駆け出しの揉め事処理屋・
紅真九郎の元へ、恩人であり尊敬する大先輩・柔沢紅香が1人の少女を連れて来た。その娘とは世界屈指の大財閥の御令嬢、九鳳院紫。
柔沢紅香は、真九郎に紫の護衛を依頼したいと言う。
世間知らずだが好奇心旺盛な紫との共同生活に慣れた頃、彼女を狙う人物が2人を襲い、紫は連れ去られてしまう。
依頼の裏に隠された彼女の真相を知ったとき、真九郎が選んだ行動とは…。
感想:この小説のジャンルは果たして何になるんだろう?というのがこの記事を書いていて一番悩みました。
結局、
青春モノというのが一番しっくりくる気がします。内容としては、紅真九郎と九鳳院紫の成長物語です。凄惨な過去を持つ真九郎と籠の鳥として育てられた紫。そんな二人が出会い、お互いに影響を受けて、精神的に成長していく様が描かれています。
あ、でも、真九郎は紫にロリコンになるよう徐々に調教されている気がしなくもありません。この作品では、人が死にます。しかも頻繁に。女、子供問わず凄惨に死にます。「
紅 ~ギロチン~」では、主要キャラだと思われていた人物が即死したり、「
紅 醜悪祭」では、死体の廃棄場が描写される始末。書き手の文章に強さがあり、物語に引き込む上手さから、その様子がリアルに頭に浮かびました。
非常に面白い作品です。続きが中々出ないのが難点(2012年現在、2008年以降続刊なし)。作者死亡説や断筆したなど噂が飛び交っていますが、真相は不明。
※内容はライトノベルですが、設定はライトではありませんのでご注意ください。追記:イラストの
山本ヤマトによりマンガ化されています。また、アニメ化もされてます。