毒吐姫と星の石 「ミミズクと夜の王」の正統続編!

    アスキー・メディアワークスノベル
    08 /31 2012
    毒吐姫と星の石 (電撃文庫)

    タイトル毒吐姫と星の石
    出版社アスキー・メディアワークス
    レーベル電撃文庫
    原作紅玉いづき(代表作:ミミズクと夜の王MAMA雪蟷螂
    イラスト磯野宏夫
    ジャンルファンタジー

    内容:全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。占いによって生まれながらにして城を追われ、毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。「全ては国のため」と占いに生き方を翻弄され強要され姫は叫ぶ。
    『薄汚い占者どもめ。地獄に堕ちろ!』
    遂に姫君は唯一の武器である声も奪われてしまう。星の石ひとつ抱き、絶望とともに少女は向かう。魔物のはびこる夜の森、そのほど近くの聖剣の国レッドアークに。少女を迎えたのは、夜の王に祝福を受けた、異形の手足を持つ王子だった。

    感想:相変わらず童話のような内容。雰囲気が変わってなくて安心しました「ミミズクと夜の王」の登場人物のその後がわかります。「ミミズクと夜の王」を読んでその世界観が好きになったので、十分読む価値がありました。もちろん“彼女”も出てきます。彼女が出てきたときはぐっと引き込まれ、まるでスローモーションで読んでいるかのように錯覚しました。実際たった数ページだったため本当に一瞬の出来事のようでした。詳しくはネタバレで。
    (以下ネタバレ選択反転)
    クローディアスは立派に王への道を歩み、アン・デュークは相変わらず。オリエッタも変わらずミミズクを溺愛しているし、そのミミズクは”真昼姫”としてレッドアーク以外の国でも語りつがれるおとぎ話のような存在となっていますが、彼女自身は、変わらず天真爛漫で屈託がありませんでした。ミミズクは現在、夜の王と森で暮らしてはいますが、どうやら割と頻繁にレッドアークに遊びに来ているようです。幸せそうでよかった。
    (ネタバレ終了)

    (追記)
    この作品の前作として「ミミズクと夜の王」が、関連作品として「MAMA」「雪蟷螂」が刊行されています。
    ミミズクと夜の王」記事はこちら
    MAMA」記事はこちら
    雪蟷螂」記事はこちら

    雪蟷螂 その激情故に愛する者を喰らうという一族のとある恋。

    アスキー・メディアワークスノベル
    08 /24 2012
    雪蟷螂 (電撃文庫)



     「その熱が命、その血こそがファルビエの宝である。
      生きて剣を持て、誇り高き雪蟷螂
      絶望にその血を凍らせてはならない」




    タイトル雪蟷螂
    出版社:アスキー・メディアワークス
    レーベル:電撃文庫
    原作:紅玉いづき(代表作:ミミズクと夜の王MAMA雪蟷螂
    イラスト:岩城拓郎
    ジャンル:ファンタジー

        生命の色は極彩である。
       雪国の女は古く、激情を持っている。
       剣の舞いは千変万化。
       その血は炎。
       果実よりも赤い唇は、舌なめずりがよく似合う。
       それは愛した男を喰らうという激情の一族。
       人々は彼女ら蛮族を蔑み、畏怖した。
       ―――曰く、雪蟷螂


    内容:涙も凍る冬の山脈に“雪蟷螂”の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を―。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の族長アルテシアと、永遠生を信仰するミルデ族長オウガとの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は、世代を超えて交錯する人々の想いにより阻まれる。果たして、山脈の地に平和は訪れるのか。そして、極寒の地に舞う恋の行方は…。

    感想:この本の感想をどう言えば、伝えられるかよくわからない。今まで読んだ紅玉いづき作品の中で間違いなく一番好きな作品です。アルテシアとロージアは格好良い“ファルビエの女”だし、ルイは可愛いけどやっぱり“ファルビエの女”その心にはアルテシアに見劣りしない魅力があった。トーチカはもちろんオーガも“漢(おとこ)”だった。
    ミミズクと夜の王」「MAMA」の様な童話っぽさは少なく、一つのライトノベルとして成り立っている。
    この物語で語られる多くの愛や恋は激情そのもの。「その熱が命、その血こそがファルビエの宝」この言葉は本当にこの作品をよく表しており、この言葉は私の心に残り続けるでしょう。


    (追記)
    関連作品としてが「ミミズクと夜の王」「MAMA」が刊行されています。
    ミミズクと夜の王」記事はこちら
    MAMA」記事はこちら

    MAMA ガーダルシアの人喰いと呼ばれる魔物を子供にした、とある母親の物語

    アスキー・メディアワークスノベル
    08 /06 2012
    MAMA (電撃文庫)


      いいかい?
      神殿の奥に迷い込むことがあればね。
      両の耳をしっかり塞いでおかねばならないよ。
      もしも、もしもね、声が聞こえても。
      耳を持たないふりをして、じっと黙ってやりすごすんだ。
      もしも声に応えてしまったら。
      <ガーダルシアの人喰い>に、きっと食べられてしまうんだからね。




    タイトルMAMA
    出版社アスキー・メディアワークス
    レーベル電撃文庫
    原作紅玉いづき(代表作:ミミズクと夜の王MAMA雪蟷螂
    イラストカラス
    ジャンルファンタジー

    内容:海沿いの王国ガーダルシア。トトと呼ばれる少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋サルバドールに生まれたが、生まれつき魔術の才には恵まれなかった。ある日トトは、神殿の書庫の奥に迷い込み、誰かに呼ばれたように感じ、さらに奥へと行くと、数百年前に封印されたという人喰いの魔物が眠っている扉へと辿り着く。トトは魔物の自分を使い魔にしないかという誘いにのり、魔物を封印から解き放つ。トトは代償に片耳を失うが、代わりに強い魔力を手に入れる事となった。これは、孤独な”人喰い”の魔物と、彼のママになろうとした少女の、儚くも愛しい歪んだ愛の物語。

    感想:「ミミズクと夜の王」と同じ世界、同じ時間軸の物語になっており聖騎士アン・デュークがゲスト出演している。
    少女と”人喰い”。愛情を欠いたモノ同士がなんとか家族になろうと歪ながらも少しずつ関係を築いていくところが、見どころ。彼女らの結末は悲しいモノとなりますが、しかしそんな中に救いが生まれます。
    是非ご一読ください。

    (追記)
    関連作品として「ミミズクと夜の王」「MAMA」「雪蟷螂」が刊行されています。
    ミミズクと夜の王」記事はこちら
    MAMA」記事はこちら
    雪蟷螂」記事はこちら

    ミミズクと夜の王 魔物の森に住む夜の王と奴隷として生きた少女の邂逅

    アスキー・メディアワークスノベル
    08 /05 2012
    ミミズクと夜の王 (電撃文庫)


    「タマシイ?それ何?」
    「身体の中にあるものだ」
    「身体の中にあるものはー、血とー、ぐちゃぐちゃしたものとー、それから食べた物だけだよ?」





    タイトルミミズクと夜の王
    出版社:メディアワークス
    レーベル電撃文庫
    著者紅玉いづき(代表作:ミミズクと夜の王MAMA雪蟷螂
    イラスト磯野宏夫
    ジャンルファンタジー

    内容:魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、自らをミミズクと名乗る少女は、やがて美しき魔物の王と出会い、願いを告げる。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の物語。

    第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作

    感想子供に読み聞かせたい本。童話さながらの雰囲気。実際、人によっては特にいい大人にはその優しすぎる世界観がちょっと物足りないかも知れませんが、ほんわかできる作品です。自然と誘われるおとぎ話。絵本にしたらもっと良いとおもうんだけどなあ~。
    私がこれを読んだのは確か20代前半の時ですが、とにかく子供の頃を思い起こされました。

    (追記)
    正統続編として「毒吐姫と星の石」。関連作品として「MAMA」「雪蟷螂」が刊行されています。
    MAMA」記事はこちら
    雪蟷螂」記事はこちら

    無様な愚か者

    画像は英雄伝説 零の軌跡に登場する御方。

    私は1984年生まれで福岡出身福岡在住です。
    趣味と株に時間を取られ更新滞っていたため、投資録+レビューに掲載内容を変更。
    レビューはコアな内容でも気にせず趣味に走って掲載する方針です。