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    先読みできたのでは?な事例22/6/8 OATアグリオ→クミアイ化学工業

    株式投資
    06 /08 2022
    OATアグリオの修正をせっかく見ていたのに、「円安で今年度については増収増益か。長期視点では買えないな。PTSの反応いいけど、農薬(というか化学)は守備範囲外やし短期的にも買えない。」と思い、それ以上のアクションを起こさずに終わったため、その反省のための記事。

    先に結論を言ってしまえば、
    同業種の上位ランカーはどこか?
    その企業は似たような値動きではないか?
    その会社の海外比率はどうか?
    その企業の決算はいつか?
    その企業の例年の業績修正時期はいつか?
    くらいは確認してよかった。

    では、実際の事例について見て行く。

    6/7に4996 クミアイ化学工業が通期上方修正を発表。

    クミアイ化学220608上方修正

    修正理由は、上期については畑作用除草剤「アクシーブ剤」の輸出向け販売が好調に推移したことや、為替レートが想定よりも円安で推移したため。通期についても、上期の実績および「アクシーブ剤」の出荷が好調であることを反映し、売上高、各利益のいずれも当初の業績予想を上回ると判断したとの事。 

    この結果、6/7のPTSでは1150円前後で活発に取引される(6/7終値は1,060円だったため+8%)
    6/8 寄付から特買い気配でスタートし始値は1,210円に。ただし終値は1,106円となった。
    クミアイ220608終値

    特筆すべき点1:先読みできる材料として、4979 OATアグリオが5/11に発表した円安影響による1Qの好決算と、通期上方修正があった。

    左:OATアグリオ(6ヶ月チャート) 右:クミアイ化学(6ヶ月チャート)
    OATアグリオ6ヶ月チャートクミアイ6ヶ月チャート

    5/11 OATアグリオの発表内容は下記の通り。
    OATアグリオ220511上方修正

    修正理由:1Qにおいて、国内市場では当社が注力しているグリーンプロダクツの殺ダニ剤「アカリタッチ」「サフオイル」、殺菌剤「カリグリーン」が好調に推移し、また、主力製品である殺虫剤「ハチハチ」「オリオン」、殺ダニ剤「ダニサラバ」、殺菌剤「ショウチノスケ」も積極的な営業活動の結果、販売が順調に推移した。海外市場でも北米向け殺ダニ剤「ダニサラバ」の販売が順調に推移。さらに海外関連会社におきましても、オランダの Blue Wave Holding B.V.やスペインの LIDA Plant Research, S.L.などが売上を大きく伸長したため、通期についても販売が順調に推移する見込みであること。※海外売上高比率が約65%であり円安による大幅な業績へのプラス影響も見込まれるため。


    特筆すべき点2:クミアイ化学工業の連想買いなのか、同日(6/8)のOATアグリオもクミアイと同様の値動きとなった。
    OATアグリオ220608終値

    特筆すべき点3:一切ウォッチしていなかったが農薬専業大手の4997 日本農薬(【海外】63)も同様の傾向があった。

    日本農薬220608データ

    海運3社やJAL・ANAなどのシクリカルもそうだが、「おっ、これは…」って決算あったら、近似企業をを探して見る価値は高いと言える。
    なお、日本郵船の時と似たような失敗をしており、投資家脳が強化されていないって事になる気がするので、下手な含み損や実現損失よりも痛い。

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    無様な愚か者

    画像は英雄伝説 黎の軌跡に登場する御方。

    私は1984年生まれで福岡出身福岡在住です。
    趣味と株式投資に時間を取られ更新滞っていたため、投資録+レビューに掲載内容を変更しました。

    株式投資は長期投資(1年~5年保有)を主軸としていますが、短中期をやらないという訳でもないです。
    投資判断はファンダメンタルズ分析をメインにしてますがテクニカルもある程度は気にします。

    レビューはコアな内容でも気にせず趣味に走って掲載する方針です。