シアター! 赤字が常の演劇界で食べていける劇団を目指すシアターフラッグの挑戦!!

    アスキー・メディアワークスノベル
    03 /28 2013
    シアター!〈1〉 (メディアワークス文庫)

    タイトルシアター!
    出版社アスキー・メディアワークス
    著者有川浩(代表作:「図書館戦争」、「阪急電車」、「シアター!」)
    イラスト大矢正和
    ジャンル現代演劇ドラマ群像劇

    内容:小劇団「シアターフラッグ」。楽しく演劇に打ち込んでいた劇団メンバーであったが、あるとき転機が訪れる。プロの声優である羽田千歳が、劇団員になりたいとオーディションにやってきたのだ。
    プロの演者に自らの演劇が届いていたことに感激し、千歳を歓迎する主宰・脚本担当の春川巧だったが、「千歳の参入をきっかけに本格指向を目指す」との巧の宣言は、「楽しく演劇をやりたい」劇団メンバーの離反を招いてしまう。
    それだけならまだしも、離反する製作担当メンバーに、今まで自腹で立て替えていた劇団の製作赤字など、実に300万の返済を、申し出られてしまう。

    困窮した巧は、兄の司に資金の援助を申し込むが、「劇団などという儲からないもの、この機会に潰してしまえ」と一蹴されてしまう。しかし、巧も「自分たちの芝居はプロにも届いていた、もう少しだけでいいから演劇を続けさせてくれ」と食い下がり、司を説得。
    結局、弟に甘い司は巧の事を思い、「貸した300万を2年で返済すること。返済には、劇団が上げた収益のみを認める。返済しきれないのならば、劇団は即刻解散せよ。」という条件のもと、無利子で300万を貸し、劇団の経理も監督することに。

    かくして、300万という借金のもと、シアターフラッグの再生と存続に向け劇団員たちの奮闘が始まる!

    感想:主要登場人物が一気に登場するため把握が少し大変ですが、巧と司、千歳と牧子を基準に抑えとけば、とりあえずOKです。
    主要登場人物に、あだ名(というよりも二つ名)がつけられており、仲良し集団か!と言った感じです。
    そのあだ名にしても「うっかりスズべえ」は上手いな~と思えるけど、「看板女優」や「二枚目担当」は、あだ名と言うより役柄でしょ!と思わずにはいられないものもあったり…。
    これらは「ニックネームマスター」こと茅原が名づけた事になってますが、彼や他の劇団員(巧、千歳、牧子除く)はどうにも活躍の場がなくて、この巻では存在感が薄い。群像劇としてはこれは非常に残念に思います。
    しかし、続く第二弾「シアター!(2)」では、彼らの出番も増え、シアターフラッグ内の人間関係もわかり、より楽しめます。
    なので第一巻たるこちらは、第二巻に向けての人物把握と、現代演劇界の実態を知るための試金石として読まれるといいかと思います。
    作者が実際の劇団に取材しているため裏側もリアルに描かれており、演劇業界がいかに演者の情熱でもっているかがわかります。

    これを読んだ後、なんだか演劇を見たい衝動にかられます。
    演劇に興味があるけど、ちょっとな~と足踏みしている人は、ぜひ読んでみてください。


    関連記事
    スポンサーサイト



    コメント

    非公開コメント

    無様な愚か者

    プロフィール画像は英雄伝説 零の軌跡に登場する御方。

    私は1984年生まれ福岡出身の九州野郎です。
    コアな内容でも気にせず趣味に走って掲載する方針です。
    2016年末から株式投資はじめました。
    ブログURL通り「死ぬまで負けてない」の精神で挑んでます。
    趣味と株に時間を取られて更新滞りまくりだったため、2019年を目前に備忘録+レビューに掲載内容を変更。

    株式投資の記録を載せますが、投資を推奨するものではありません。
    あくまで自分のためだけに書いております。
    名前の通り私は無様な愚か者です。
    参考にされても構いませんが、損失を出されたとしても一切責任は取れません。
    予め、ご了承ください。
    くれぐれも投資は自己判断・自己責任でお願いいたします。


    URLは、そのまま“死ぬまで負けてない”です。
    立ち上げの時、ちょっとある事が原因で、クサりかけていたため「頑張ろう!」という決意の元に決定したURLです