いばらの王 絵柄にクセがあり、絵柄に合う掲載誌が中々見つからない岩原裕二の代表作!

    エンターブレインコミックス
    11 /10 2012
    いばらの王 (1) (Beam comix)

    タイトルいばらの王
    出版社エンターブレイン
    著者岩原裕二(代表作:「いばらの王」、「DARKER THAN BLACK(キャラクターデザイン原案)」)
    ジャンルSFサスペンンスサバイバル
    掲載誌コミックビーム
    全6巻。

    内容:治療法のない謎の石化病、通称『メドゥーサ』。奇病に蝕まれた世界の人々、その中から選ばれた160人は未来に可能性を託し、古城に設置された設備によって冷凍睡眠(コールドスリープ)についた。
    しかし・・・ 眠りから目覚めた少女・カスミの目に映ったのは、"いばら"に覆われ廃虚と化していた施設と、目覚めた人々を次々と襲う獰猛な"モンスター"たちの姿だった。
    奇病とモンスター、ふたつの死が迫り来る中、カスミは生き残った他の6人と共に生還すべく、混乱と哀しみが渦巻く"いばらの古城"からの脱出を目指す。

    感想:ストーリーにも言いたいことはありますが、岩原裕二のマンガの最大の問題点は、いつもやたらと線が太くて、影が強い印象にこそあると思います。
    そのせいか、絵に人気がなくて連載終了しまくってる気がしてならない。なぜなら全37話のこの作品が現状(2012年)で一番の長期連載作品であるためです。(だと言うのに、この「いばらの王」にしたってラストは、そこはかとなく打切り疑惑が残るエンディングを迎えます。城から脱出して、しっかりと終わってはいるんですが…)

    絵柄があまり好みでない事もあり、他の作品は、ストーリーにそれほど見るべきものがないと判断し、最後まで読んだ事がありません。と言う訳で岩原裕二で、面白いと思ったのはコレだけです。
    なので、生粋の岩原裕二ファンの皆様は、申し訳ないですが戯言だと思って聞き流してください。

    で、話を戻しますと、この「いばらの王」は、むしろクセのある絵柄のおかげで功を成しています。物語のほとんどが、いばらに覆われた暗い古城が舞台になっているため、雰囲気がしっかりと出ているのです。
    ストーリーに関しては“いばらの真相”が究明される様と、“カスミに隠された真実”という大どんでん返しは良かったと思うんですが、展開がイマイチでした。
    それと個人的に某モンハンに出てくるモンスターとしか思えないモンスターが出てきたのには、「どっちが先なんだろう?」ちょっと思わないでもありませんでした。

    何はともあれ、コレを読んで以来、岩原裕二は、ダーク系・サスペンス系に向いた絵柄のマンガ家だと思ってます。

    追記:関連作品として映画版「いばらの王 -King of Thorn-」があります。映画版は、黒幕やキャラの扱いとか全然違うらしいので、そのうち観てみたいなと思っています。

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